2013年3月17日日曜日

住建太子光|パンフレット


「実直」という言葉がぴったり当てはまるような、律儀で誠実な大工さんからのご依頼。磐田市の「住建太子光」さんのパンフレットをデザインさせていただきました。
初めてお会いしたときの生真面目な印象、仕事に対する真摯な姿勢から、デザインは、おのずと「余計な装飾をせず、誠実なイメージが伝わるもの」に、方向性を定めました。なにしろ写真から伝わってくる「丁寧な手仕事」が、まっすぐ伝わるべきだと感じたからです。
紙面は、写真とコピーのみで構成。「大工はやっぱり工夫すること。ただ作るだけじゃないんです。」と語っていた言葉が印象的で、「作るよりも、創るが信条」というキャッチコピーが、打ち合わせ後にすぐに浮かびました。仕事する上で大切にしている「信念」をお話いただき、それらを4つのキャッチコピーに落とし込みました。



特に気をつけたのは、文章の量。伝えたい思いが強すぎると、つい長文になってしまいがちですが、「文字のかたまり」が「全体の印象」を邪魔しないように、短く伝えることが大切です。あれも伝えたい、これも伝えたい、と文字が多くなりすぎると、何を伝えたいのかよく分からなくなり、読んでもらえなくなる可能性が高まるからです。
こうして第三者として客観的に「思い」をつむぐこと。最適な言葉を選ぶことこそが、コピーライターとしての役目だと日々感じています。「編集する」とは、まさに「言葉を編む」ことなのです。

パンフレットが完成してまだ2ヶ月ですが、さっそくパンフレットを目にした方から、新規のお仕事がいくつかお問い合わせあったそうで、制作者としても嬉しいご報告をいただきました。こうした「丁寧な手仕事」ができる職人さんが、少しでも多く活躍できる世の中になってほしいですね。今後のご活躍をお祈りしています。

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