2013年7月30日火曜日

工事用看板&エキュート立川|ぬくもり工房

この秋、浜松・染地台に新ショップをオープンする「ぬくもり工房」さんの工事用看板ができあがりました。地鎮祭も終わり、来月にはいよいよ上棟となります。

「工事用看板までデザインするの?」と聞かれそうですが、はい、ブランディングにとって必要であればデザインします。看板は横長のデザインで、文字のバランスに多少苦労しましたが、なんとか良い収まりでデザインできたかと思います。


今週から東京のエキュート立川での出展が始まり、ディスプレイ制作等の展示監修をしてきました。こうして首都圏展開が見えてきたところで、地元・浜松でも着々と次なる準備が進んでいます。

「価値ある遠州モノを発掘してラインアップする」というテーマのもと、遠州地方の逸品たちが、もっともっと注目を浴びて世に出るよう知恵を絞っています。きっと首都圏での出展経験が、新ショップに活かされることでしょう。

首都圏と地元の動きが、日程的にちょうど重なったので大々的に見えますが、ブランディングをしていく上では、ちょっとしたきっかけが大きな商談に結びついたり、結局は小さなチャンスの積み重ねでしか、ブランドとしての堅実な成長は望めないと日々感じています。

さて、この秋オープン予定の新ショップ。オープンまでの最新情報はぬくもり工房さんのホームページ「お知らせ」でご覧いただけます。新ショップには展示方法や商品のプロデュースなど、総合的な監修に携わっているので、55634のブログでも随時お伝えできればと思っています。

●55634ホームページ/http://55634t.com

2013年7月18日木曜日

トライ&エラーに学ぶ

まもなく、独立して一年が経とうとしています。「あっという間でしょ?」と、聞かれることもありますが、一年前の状況を振り返ると、ずいぶんと長い期間だったように感じています。月日の流れとしては、あっという間でしたが、意識の中では大きな変化があったからです。

シュミレーションよりトライ&エラー
起業して最も実感したのは、このことかもしれません。独立前には色々な不安があり、何度も事業計画を考え、シュミレーションしてきました。ところが、いざ起業してみると、まさに絵に書いた餅。食べられません(笑)。

頭の中で描いていたプランより、実践の中でトライ&エラーを繰り返した方が、はるかに成果を上げられることに気がつきました。十年ひと昔どころか、一年ひと昔のような時代の変化が、目の前にあるのです。

もちろん、事業計画を考えずに起業することを勧めているのではなく、ブレない「志」と大枠のシュミレーションがあれば、その後はトライ&エラーで柔軟な対応をしていくことが、今の時代は特に大切だと感じています。

経営者の視点からデザインを考える
自分が経営者になってみて、これまで以上に「経営的視点」で、デザインを考えられるようになりました。“デザインの力を信じているけど、デザインの力を過信しない”。そんな心境です。ブランディングに携わると、経営者の方が、デザイン面でこちら側に絶対的な信頼をおいてくれることがあります。もちろん、信頼のおける関係は、デザインにとって良好な結果をもたらすことの方が多いです。

しかし、デザインの力を信じすぎてしまうと、本来すべき商品の改良やサービスの向上などを、見落としがちになることもあります。それらに目を向けるためには「経営的視点」を持っていなければなりません。「なぜ売れないのか?」「どこに原因があるのか?」を、総合的に判断する力。

そして、デザイン自体のコスト意識。世の中にはもっとデザインが必要なものもあれば、過剰に装飾したものもあり、クライアントの宣伝広告費としての投資とコストのバランスを、常に考えなければなりません。デザインが投資として成果を上げることを、これからも意識していきたいと思います。


さて、8月が終われば、ようやく一年。次年度に向けて「地域をブランディングする」という自発的な取り組みを準備しています。試行錯誤の日々は(一生?)続きますが、せっかく起業したので、楽しむことを忘れずにがんばりたいと思います。

●55634ホームページ/http://55634t.com

2013年7月15日月曜日

「自然」と「デザイン」

夏になると実家のある街では、お祭り一色。毎週のようにどこかでお祭りがあります。狭い路地に縁日の屋台が並び、たった数百メートルの道を何度も往復しながら、少ないこずかいで何を買おうか考えるのが、子供の頃の楽しみでした。

高校生になってからは、お祭りに行くこともほとんどなくなり、今となっては遠い記憶になりかけていましたが、親になって子供を連れて行ってみると、違った視点で景色が見えるものです。昭和を感じさせるノスタルジーな雰囲気に、あっという間に記憶が呼び戻されました。

太平洋と浜名湖に面していて、夏は毎日のように海水浴場があそび場。幼稚園・小・中学校の裏には山があり、山の中を駆け抜けて帰ることもあった、小さな街。その豊かな自然環境に、大人になって、あらためて驚かされます。

自然に触れることで、脳がリラックスして、アイデアが浮かぶ。デザインの仕事をなりわいにした原点は、地元の自然環境にあったのではと、今になって感じています。脳を開放するという点では「自然」と「デザイン」は、関係していますね。そんなことを感じた、夏の始まりでした。

●55634ホームページ/http://55634t.com

2013年7月7日日曜日

ウチカゴ|新ブランド




とある縁がきっかけで、雑貨の新ブランドを、自社でプロデュースすることになりました。株式会社55634が製作・販売をします。

クラフトテープという素材を使ったカゴを知り合いが作っていて、初めて見たときに直感で「いいね!売れるよ!」と言っていた矢先、「取り扱いたい!」という方があらわれ、話はトントン拍子に。それならコンセプトからしっかり組み立てて、ちゃんとしたブランドとして売り出そうよ、ということで、来月、東京で30個ほど期間限定で販売します。

“おうちで使える、便利なカゴ”がコンセプトで、名前は『ウチカゴ』と名付けました。「いれる、はこぶ、おうちで、べんり」が、キャッチフレーズです。化粧品やトイレットペーパー、カトラリーなど、なにか入れるものが欲しいな〜という時に、小物入れとしてぴったりなサイズ感を目指しています。

ネーミングやキャッチフレーズ、ロゴマークまで、もちろん自分でデザインしましたが、普段はご依頼者あってのブランディングなので、自分のこととなると、意外に難しかったりします。いい勉強になりますね。
素材について調べてみると、米袋や牛乳パックなどの古紙を再生した紙からできていて、静岡県で生産しているとのこと。いやはや、嬉しいことに素材の魅力も申し分ありません。付加価値につながります。

さて、自社ブランドを立ち上げる、といっても小売業が本業ではありませんので(クライアントの案件がもちろん優先です!)、無理ない範囲で取り扱いをしていく予定です。
手作りなので生産量は微々たるもので、ご希望に沿えるか分かりませんが「取り扱いたい!」「欲しい!」という方が、もしいらっしゃれば、お気軽にお問い合わせください。夏までは生産が追いつかず作り手が空いておりませんので、秋以降でしたら対応可能かと思います。

●ウチカゴ問い合わせ先/info@55634t.com
●55634ホームページ/http://55634t.com