2013年5月26日日曜日

飲み会以上、同窓会未満

昨日、高校の同級生と後輩たちによる「大宴会」を主催しました。春と秋の半年に一度のペースで、今回で4回目の開催となりました。浜松に居を構えている人はもちろん、東京や大阪をはじめ、海外からも、これまで100名以上の同窓生たちが、浜松に一堂に集い、親睦を深めています。

“飲み会以上、同窓会未満”をキャッチフレーズに掲げる、この大宴会。同窓会ではなく、「同窓会未満」というのが、ポイントです。同窓会は、参加する人にとって「特別な場」であり、セレモニー的な意味合いが強いのですが、大宴会の目指すところは、「日常の場」です。学生時代にたとえるなら、いわば「放課後」のような、ゆるやかな場です。

たとえば、10年に一度の同窓会で集まると、近況報告と懐かしい話に花が咲き、「これをきっかけに、また会おう!」と、お互い誓い合ったりします。しかし、お互い忙しくて結局連絡を取らなくなってしまうことが、多いでしょう。そこで、半年に1度、日常的な宴会が開催されていれば、「じゃあ半年後に!」と気軽に言えたり、「次回は行けそうにないけど、秋にはぜひ!」と、近いうちに再び会うきっかけが、生まれやすくなります。

同じ年代なので、仕事や家庭の悩みに関して共感できる部分が多く、先輩と後輩間での仕事の相談や、主婦同士の子育て話など、この会の存在意義は、それぞれの参加者の中にあります。会に意味をもたせようと何か大義を掲げるのではなく、幹事である自分の役割は、「半年に一度、場をつくる」ことでしかありません。

きっと僕の知らないところで、抱えていた悩みが晴れたり、仕事の人脈が生まれたりしているはずだし、この会がきっかけになって、「浜松に帰って働こう!」と決意した人もいます。なにより、半年ごとに、友人たちの元気な顔を見れるだけで、嬉しいことです。幹事が熱を入れすぎると、長続きしなくなるのがオチなので、なるべく継続的に「場をつくる」ことができるよう、ただの人数把握と会場手配ぐらいの役割に専念したいと思います。

こうして、楽しい宴が終わった翌日、半年後の開催に向けて、ふたたび日付に記を打つのでした。

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2013年5月19日日曜日

ひらめきのメカニズム vol.1

コピーライターになって以来、常にアイデアを求められる仕事を、約8年間続けています。「いつひらめくの?」「ひらめかない時はどうしてるの?」など、これまで「ひらめき」に関する質問を、数多くいただいてきました。

一般的に「ひらめく」とは、偶然の出来事として捉えられています。しかし、アイデアを出すことを稼業にすると、納期があり、報酬が発生します。つまり、責任を持って「ひらめかなればならない」のです。そんなプレッシャーの中、毎回どのようにして(なんとか)ひらめくことができるのか、誰にでも使える、ちょっとしたスキルをご紹介します。

頭のコンディションを整える。
「頭を使う」ことは、肉体労働です。脳だって身体の一部なので当然のことなのですが、意外にこのことは忘れられています。午前中、午後、夕方など、一日の中でも時間によって、頭のコンディションは異なります。たとえば、昼食後は眠くなりやすく頭が働かないなど、どの時間帯にアイデアを考えるかは、極めて重要なことです。

事例を探さず、自分の頭で考える。
何かを考えるときに、すぐに過去の事例や参考資料を探す人がいます。しかし、これほどもったいないことはありません。誰しも人生で培われた感性があり、それは個人の特有なものです。さらに、人生における様々な経験も、固有なものだといえるでしょう。自分の頭で考えるとは、その固有な感性や経験が、ユニークな発想の源泉になるということです。

「誰かが考えた何か」をマネてしまうと、せっかくの固有の資源を活用できません。まずは、自分の頭でとことん考える。参考資料を見るのは、その後にしましょう。するとアイデアが広がり、「自分の考え」と「誰かの考え」が、自然とコラボレーションを起こし、アイデアとして熟成されます。

思いつかなければ、あきらめる。
どうしてもアイデアが思いつかない場合、いさぎよく考えることをやめます。無理矢理アイデアを出そうとするのをあきらめて、気分転換をしてみます。たとえば、運動をしたり、別の仕事をするなど、頭の中が完全に切り換わることをするのがベストです。

頭の中をリフレッシュしてから、再びアイデア出しに向かうのです。いっけん回り道をしているように聞こえますが、実際は気分転換をした方がアイデアが出やすくなり、時間を有効に活用できるのです。

このように、ちょっとした工夫で「アイデアが出やすい環境」をつくることができます。もちろん、簡単にアイデアが出るわけではありませんが(そんな簡単に出れば苦労はしませんよね)、誰にでもすぐに実践できる方法を挙げてみました。

まだまだ他にも色々な手法があるので、記事タイトルを「vol.1」としました。また折をみてご紹介したいと思います。

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2013年5月11日土曜日

峯野牧場|ロゴマーク・パンフレット

浜松・引佐の山奥にある、峯野牧場(みねのぼくじょう)。緑が生い茂った森の中で、すくすく育った「峯野牛」は、お肉本来のうまみが口の中いっぱいに広がり、あっさりしたで、特に赤身がおいしいのが特長です。その峯野牛をPRするために、ロゴマークとパンフレットのデザインをご依頼いただきました。
「みねのが育てる牛だから(^^)」と、峯野さんが思わず言ってしまいそうな(実際に言ってるかも?)遊び心のあるロゴマーク。小さな牧場という特性を活かして、一度見たら忘れられない印象に残るデザインをご提案しました。

パンフレットの表紙は、軽快でポップな印象に。あーだこーだとキャッチコピーで言うとリズム感がなくなるので「うまみが自慢!!」とキッパリ。個性的でインパクト重視。食料品の販促ツールは、あまり淡泊なデザインだと物足りないし、かといってコテコテすぎると雑多に感じられるし、サジ加減が難しいところです。
中を開いてみると、こだわりがしっかり詰まっている構成です。峯野牧場は、 肉牛部門で『しずおか農水産物認証制度』の第一号に認定されるなど、育成方法だけでなく品質管理にも力を入れているので、そのこだわりが伝わるような表現を心がけました。
お肉の撮影もお任せいただき、カメラマンの大野さんに、シズル感のある写真を撮影していただきました。お肉をのせるお皿と葉っぱを自前で持ち込み、お肉をひたすら並べる作業。デザイン業は、決してキレイな仕事ばかりでなく、本当に地味な仕事も多々あります。基本は裏方ですから。

裏面では、おいしそうな肉の写真を余すことなく掲載。表と裏のどちらを表紙にしても格好がつくような「両A面」のデザインにしました。こうすることで、手渡すときに渡す相手によって効果的な面を選べるし、店頭に置いても2種類のパンフレットがあるように見えます。

峯野牛は、今のところ大体的に販売しているわけではありません。でも実は、プロの料理人からも評価されている、いわば、知る人ぞ知る銘牛肉です。これから夏にかけてのバーベキューシーズン、「うまみが自慢!!」の味わいを皆さんでいかがしょうか。

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