今回お任せした大工さんは、磐田市の住建太子光さん。以前にパンフレット制作のご依頼を受け、デザインさせていただいた縁です。「新築・リフォーム・雨漏り・サッシ替えなど・・・住宅に関わる手仕事は、何でもご相談ください。丁寧な仕事で、手は抜きません!」とおっしゃる通り、仲間の大工さんと3人で、1日で床張りを仕上げていただきました。
まずは調整束(ちょうせいづか)を使って、床のレベルを水平を合わせて、土台の木を取り付けます。はい、この時点で素人には無理ですね(任せて良かった・・)
次に、下地。28mmの合板を敷き詰めていきます。
その上に、36mmの杉板を乗せていきます。この材は、このために格安で仕入れていただいた二等品です。ここからは、細かな手仕事をざっとご紹介。
細かいところまで、丁寧にカンナで仕上げてくれました。
不規則なラインでもきっちりと敷き詰めてくれて、気持ちがいいです。
13cmの小上がりで舞台のようになっています。
敷き詰められた床は新しい表情を部屋にもたらし、夕暮れ時も相まって、なかなか美しい色合いです。これからデンマークのヴィンテージ家具や、プロダクトデザイナーがデザインしたテーブルなど、続々と家具が入ってくる予定です。
今回、プロに任せるとは「知恵」と「技」と「時間」をいただくということだなぁ、とつくづく実感しました。専門家ならではの経験則や職人技はもちろん、作業をしていただくことで、自分にも「時間」が生まれます。今日も床張り工事をしている間、撮影を2件、打ち合わせを1件もでき、本業に集中することができました。何事でもチャレンジする精神を忘れないことも大切ですが、これまでご縁のあった方を頼り、任せることも大切ですね。
このように手のかかる?場所に事務所を持つことで、こうした「気づき」があることが、何よりも事務所を構える付加価値だと思っています。いつもはブランディングの専門家として、仕事を依頼される側です。依頼者の気持ちになったこの経験を、これからの仕事に活かしたいと思います。