いよいよ、カギヤビルの事務所が使えるようになったので、自宅と同じような環境で仕事ができるように、パソコン関連の機器を揃えました。独立してまもなく半年になろうとしています。ひとつの小さな節目に、半年間で感じたことを、4つほど綴りたいと思います。
「自分」という経験は、つながっている。
転職や起業をすると、履歴書上では「キャリア」に区切りがつきます。職務経歴書に、〇〇年〜〇〇年とか、書きますよね。仕事に対して一区切りあるように感じます。しかし、ひとつひとつの経験が、「自分」の中では、すべてつながっているのです。たとえば僕の場合は、2002年〜2004年の間は、自動車を販売する営業マンでした。今の仕事とは無縁のように感じますが、そのときに100万円もの商品(車)を販売した経験は、今になっても確実に活きています。結局、どんな仕事をしていても自分の無意識の中で「線」でつながっているし、それが「オリジナリティ=個性」を生むのだと思います。
動くリスク、動かないリスク。
独立してからよく「独立なんてすごいね〜」と言われます。でも、何も特別すごいことはありません。。立場や仕事は違えど、どこで働いたって「働く」ということには変わりはないし、みんなそれぞれ大変ですよね。独立は確かに大きな動きなので、大きなリスクだと認識されやすいですが、その一方で、同じ会社に長くいてルーティーンが多くなってくると、「動かない=変化が少ない」という、見えないリスクもあるのです。まあどちらが正しいとかではなくて、人には向き不向きがあり、不確実な要素が高い分、楽観的な性格なほうが独立に向いているのかな、とは思っています。でも「動くリスク」は、変化を恐れずに行動することで回避できることもあるし、「変化=進化」ととらえれば、年齢を問わずに大きく成長できることも多々あると思います。
独りで立つと、支えが見える。
独立とは仕事上のことを指しますが、生活においては、家族や友人の支えがなくては成り立ちません。もちろん仕事においても、1人だけで進められることなんて限られていて、ときには、専門分野の方々のお力を借りることになります。支えがあるから楽しめるわけで、「自分が気持よく働けること」について、周囲への感謝が深まるばかりです。幸いにも独立してから多数のご紹介をいただくことで、これまで(まだ半年ですが)やってこれました。(あつかましく)皆さんこれからもよろしくお願いします。本当に感謝しています。
誰のせいにもできない、自分のせい。
僕はブランディングをする上で「アイデア」や「デザイン」というスキルを提供して、その対価をいただいています。自分の責任のもとに、依頼者のために全力で力になれるように知恵を絞り、手を動かし、お役に立てることしか考えていません。雇われていたときは、どうでしょう。「上司に言われたから」といって言われたことしかやらないほど従順じゃなかったですが(笑)主体的に動いていたつもりでも、どこか他人事に感じることもたまにありましたし、結局は組織に守られていたように思います。少なからず「甘え」はあったでしょう。今は直接感謝されるし、直接批判もされる。その責任が伴うことが、独立して働く緊張感となります。独立してからは、期待に応えることだけを常に考え、シンプルに動いています。また、その小さな積み重ねでしか社会の役には立てないと思っています。
さてさて、事務所も準備が整い、これからはさらに動きがある半年となりそうです。春が来て、夏が来れば、あっという間に設立1周年です。あ、そうそう、メインの職場は今と変わらず自宅となりますので、新事務所(カギヤビル)には週1〜2日ぐらいしか居ない予定です。気軽に立ち寄っていただくのは大歓迎ですが、事前にご連絡をいただいた方が確実かと思います。よろしくお願いします。
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