沖縄・名護市にある『ザ・ブセナテラス』に滞在してきました。
兄が予約してくれたので、珍しくホテルの下調べはしてなかったのですが、ホテルランキングでTOP10に入るほど、全国でも指折りのホテルのようで、その評価のゆえんは、到着してすぐに感じられました。
ホテルの内外がゆるやかにつながっていて、自然の中にホテルがある一体感。この感覚は、 京都のお寺で、庭との一体感を感じることと極めて似ています。 風や香りなどを感じることで、五感が澄みやかになることは、 リラックスする上でとても大切だと思います。
漢字で「寛ぐ=くつろぐ」と書くように、自然に「寛容」であることは、本能的に心地良いですね。非日常にひたることで、気分が静かに高揚すること。また、身体を非日常におくことで、 身体の一部である脳がリフレッシュされること。リゾートとは、そのための休息の場所だと感じました。
スタッフの気配りも細やかで、優雅な立ち振舞いが印象的でした。自分の仕事にプライドを持ち、自分たちが何を求められているか、正確に分かっていると感じました。17時を過ぎるとベンチに座っていた男性がおもむろに立ち、ソプラノ・サックスを演奏し始めました。こうしたさりげない演出が、何ともゆるやかな時間をかもしだしています。
ホテルのロビーの大きな窓は夜でも開放されていて、やわらかい風から自然とのつながりを感じられます。また、日本の高級旅館と通じるところが、木の使い方。大理石やコンクリートだけではなく、レストランのディスプレイなどで木が多く使われています。滞在者がゆったりとくつろげる空間には、やはり木のぬくもりは欠かせませんね。
夕食のあとは、敷地内にある(フロントから徒歩5分ほど)の泡盛BARへ。泡盛マイスターが、好みに合わせた泡盛をチョイスしてくれます。泡盛は、熟成するのには度数が35度以上が適性。20年以上寝かせると独特のコクが出て、まるでカカオのような香りがする泡盛がある。ということで、30本限定(熟成20年)でなくなると終わりという希少な泡盛「先代」(与那国島・入波平酒造・43度)を飲ませていただきました。
2分ほどで香りが立ち始め、10分後にはカカオのような芳醇な香りがしてきました。飲み口はまろやかで、ほのかな香りがリラックス感を誘います。なんと「黒糖をかじりながら飲むと格別」と泡盛マイスターからおすすめがあり、黒糖をつまみに。思いもよらない組み合わせでしたが、やはり地元のお酒と地元の美味は合いますね。クセになりそうです。
アメリカのシリコンバレーで、フラッシュメモリのエンジニアをしている兄と、泡盛を片手に「これからの日本や仕事観」について語り合ったことも、とてもいい想い出となりました。アメリカ生活が長い兄は、常に広い視野で世界を見ているので、自分にとっては昔から身近な良い教材です。今回も一緒に長い時間を過ごすことで刺激をもらいましたので、今後の自分の進化に役立てたいと思います。
みなさん、2013年もどうぞよろしくお願いいたします。
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