デジタルカメラが普及して以来、ご自身で商品撮影をおこなう方が増えました。雰囲気を出しやすい手軽な一眼レフカメラが登場してからは、その傾向は強くなったように感じます。
しかし、カフェなどで雰囲気を伝えたい写真は別として、本気で“商品の魅力を引き出したい”のであれば、ご自身で商品写真を撮ることを僕は勧めません。プロのカメラマンには、商品の魅力を最大限に引き出すスキルがあると実感しているからです。
上の写真をご覧ください。これは商品撮影の現場ですが、撮影商品は『カバン』です。トートバッグを撮るだけでも、これだけの機材を使います。特にカメラマンは、ライティング(照明の当て方)のプロでもあり、アングルだけでなく陰影を絶妙に調整しながら、商品が最も魅力的に見える方法を探り、シャッターを押します。
クライアントに実際に撮影に立ち会ってもらうと「自分で撮るのとは全く違いますね」「やっぱり餅は餅屋ですね」「こんなにプロの撮影に時間がかかるとは思っていませんでした」と、口々におっしゃいます。ちなみに昨日はバッグを10点ほどで、5時間もかかりました。ホームページでもパンフレットでも、写真は重要な素材です。商品の魅力を伝えるデザイン、文章、写真の3つが交わることで、商品が最も輝く姿になるのだと思います。