2013年4月14日日曜日
空気感を共有する
ブランディングを担当しているクライアントの商談のため、東京まで同行してきました。デザイナーやコピーライターが、クライアントの商談にまで同行することは、一般的にあまりないことだと思いますが、同行することで見えてくる大切なことがあります。
手探り段階から「空気感」を共有する。
大企業には、営業や広報といった担当者がいます。しかし、少人数の中小企業においては、社長自らが営業や広報を兼ねているケースが、ほとんどです。最近では、下請けからの脱皮や、自社製品のブランド化を目指す企業が増えていますが、ものづくりには慣れていても、販売に関しては、すべて手探り。その状態(空気感)を共有することで、ブランディングの段階を正しく把握でき、方向性が定まりやすくなります。
観客席ではなく、試合に出る。
商品を企画する、パッケージをデザインする、流通にのせる、PRする。そのすべての行程で、デザインは必要とされます。「何をつくるか」が、最も大切であることは言うまでもありませんが、「どこで売るか」も、同じように大切なことです。
デザインというと「装飾」と捉えられがちですが、「モノの流れをデザインする」ことも忘れてはなりません。優れたモノを作れば黙ってても売れる時代では、もはや無いのです。もちろん、すべての商談に立ち会えるわけではありませんが、ブランド価値を上げるためにポイントとなる商談は、必ずあります。今回の商談は、これからの展開を見据えて、こちらから先方にアポイントを取り付けた次第です。
静岡県内では「ブランディングって何をするんですか?」と聞かれることが、まだまだ多いですが、東京では「ブランディングを担当しています。」と言うと、バイヤーやショップ担当者の方には、何の違和感もなく受け入れられます。地域にブランディングが根付くまで、まだまだ時間がかかりそうですが、あきらめずに「ブランディング」と言い続けたいと思います。夏頃には、ブランディングセミナーをやろうかなぁ。
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