仕事柄、いくつものプロジェクトが同時進行することが多いので、頭の整理も兼ねて、週1回はデスク周りの掃除をするように心がけています。目に見えるものが散らかっていると、頭の中もゴチャゴチャしやすく、視覚から受ける影響はとても大きいと日々感じています。
僕の場合、整理をするときには、最もキレイにしたい場所からではなく、最も関係ない場所から整理を始めます。というのも、最近使わなくなったのに居座っているモノが多く、忙しかったりすると「とりあえず置いておく」場所は、たいてい重要ではない場所だからです。Aを片づけたかったら、先にCを片付ける。Cにスペースが空くと、BのモノをCに移動できる。するとBにスペースが空き、AのモノをBに移動できる。このようにC→B→Aと順番に整理すると、部屋全体が整理でき、まるで玉突きのように片付くので、この片付け方を「玉突き整理術」と個人的に呼んでいます。
実はブランディングにおいても、“情報を整理する”ことは、クライアントからお話を伺ったあとに一番初めに行う作業でもあります。情報を整理すると“何を伝えるべきか”が見えてきて、優先順位がはっきりするのです。
デスク周りも頭の中もスッキリ整理しておくと、そこにスペース(余白)ができる。この余白こそが、自分の中で創造力を働かせるのに最も大切だったりします。