2013年6月9日日曜日

日本のアイデンティティ

東京駅・丸の内側(旧東京中央郵便局局舎)にオープンした「KITTE(キッテ)先日東京に行った際に立ち寄ったのですが、これまでの商業施設にはない、ひとつの特徴を感じることができました。

それは、「日本」の生活雑貨や伝統工芸品を扱うショップが、かなりのボリュームで集積されているということです。中川政七商店、クラスカ、拭う鎌倉など、その並びは、まさに東京駅が、日本の玄関口であるという意志を感じるものでした。


デザイナーと伝統工芸のコラボレーションや、海外を含めた新たな販路開拓など、日本の生活雑貨・工芸品は、これまで長い間、模索を続けてきました。そのどれもが、日本の美意識・文化を再定義するかのごとく、試行錯誤をしながら「日本らしさ」を追求してきたように思います。

そして、伝統と革新のハグルマが噛み合ったブランドたちが今、いよいよ「点」から「線」になろうとしています。こうした動きは、日本各地でじわじわと広がっていて、特に30〜40代の経営者を中心に、これから世界に発信するべきカタチが、徐々に見え始めているように思います。


ただやみくもに新しいデザインを追い求めるのではなく、「日本らしさとは何か?」を常に考えることが最も重要であり、その原石を見つけたら、トライ&エラーを繰り返し、磨きをかける。そのような取り組みの中から、日本が世界に誇れる逸品が、ひとつでも多く生まれることを願っています。自分も微力ながら、サポートしていきたいと強く感じています。


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